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2018/10/20~21 火打山ライチョウ観察登山


第18会 ライチョウ会議 新潟妙高大会の一環で実施された「火打山ライチョウ観察会」のガイドをさせて頂きました。

登山当日の朝、今季最高の冷え込み。

笹ヶ峰の紅葉も終盤。ブナの葉も落葉し始め、明るい林になっています。

十二曲りのダケカンバもすっかり落葉を終え、白い幹が目立ちます。

黒沢岳トラバースからの火打山。山頂付近は積雪があります。

初日は、高谷池ヒュッテまで。

午後になっても安定した良い天気なので、天狗の庭まで散策。

夕食前には、夕焼けと後立山連峰の素晴らしい眺めを見られました。

増築中の高谷池ヒュッテ。

翌朝の冷え込みも厳しく、気温は軽くマイナス。高谷池も霜で真っ白。

木道にも霜がびっしり。

天狗の庭と黒姫山、飯縄山。

写真では分かりにくいですが、八ヶ岳、富士山も見えています。

秋になると群れになっていることが多いライチョウ。

この日は山頂直下で12羽の群れを見ることができました。

ライチョウの足跡。

最近また噴煙が目立ち始めた焼山。

落葉後のダケカンバ林。

午後の光が差し込むブナ林。とてもきれいです。

今回はライチョウ研究をされている中村浩志さんが同行され、火打山のライチョウについてのお話を聞くことができました。本当に北アルプスから火打山へ個体が移動してきているのか?、キツネやテンなどの捕食者はなぜ増えているのか?、イネ科植物はなぜ増えているのか?ハイマツがなぜ今までよりも成長し分布を拡大しているのか?などなど、個人的には話を聞けば聞くほど、推測はできるがはっきりしていないことも多いのだなと感じた2日間でした。

火打山を取り巻く環境全体を守れなければ根本的な解決にはなりません。しかしその調査をしている間に火打山のライチョウは絶滅するかもしれない、というのが現状です。人の手を入れて飼育状態だとしてもライチョウが火打山にいた方が良いのか、環境全体を守る方向で時間をかけてでもしっかり調査するべきか、皆さんならどちらの選択をするでしょうか?

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